空に水忘れなければ見出せぬ鞄のポケットの中の半券
春の海ひねもす淡くひらかれるどこかに魚の叫ぶ領域
やがて海やがては空に還りつく淡雪という影の別名
梅の香に各々路地は閉ざしおり行き止まりのひとつのみ目覚める
個別の貝は個別の波に浚われて死は帯のようにつらなる
傷ついた兎でしょうかさっきまで真水は甘いと言っていたのは
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。